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休日の過ごし方で最高の一週間を手に入れる【世界の一流は「休日」に何をしているのか/越川慎司】

トウカ:32歳。無職。頭はいいが不器用な性格。エイシは弟。
エイシ:27歳。経営者。努力家だが苦労が絶えない。トウカは姉。

目次

なぜ休んでも疲れが取れないのか

土曜の夕方にトウカが自宅のリビングで読書をしていると、弟のエイシが疲れ切った顔で帰ってきた。
普段はやる気に溢れているエイシだが、意気消沈した声色でつぶやいた。

休日はちゃんと休んだ方がいいぞ。
本でも読んでゆっくりしろ。

彼らをはじめ世界の一流のビジネスパーソンは、なんでエネルギッシュなのか分かるか?
意識して
有意義な休日を過ごしているからだ。

その逆だ。休日のために仕事を調整している。
そもそも彼らとお前とは、生活における優先順位の付け方から違っている
最近ポジティブな感情で休日を心待ちにするようなことはあったか?

それで本当に納得しているのだったら良いが、もし何とかしたいと考えているんだったら、休日に対する考え方を見なおすと良い。
お前のように
自己効力感が下がっている人ほど効果があるはずだ。

そうだ。越川慎司さんの著書
「世界の一流は「休日」に何をしているのか」に理想の休日の過ごし方のヒントが多く書かれている。
この本の内容に共感できたら、休日だけでなく
最高の一週間を過ごすことができるようになるぞ。
夕食まで時間があるし、よかったら簡単に内容を教えてやろう。

著者の越川慎司さんについて

まずは、著者の越川慎司さんについて紹介しよう。
越川さんは様々な経験を経てマイクロソフトに入社後、マイクロソフト本社で勤務されていた人だ。
ビルゲイツと会議を共にする機会もあったとのことだ。

その後は日本マイクロソフトの業務執行役員として勤め、現在は株式会社クロスリバーという働き方改革を支援する企業の代表を務めている人だ。

本書は、その経歴を通して出会ってきた世界中の一流のビジネスパーソンから得た考え方ノウハウを軸に、具体的な手法や様々なエッセンスが加えられた、
休日の理想の過ごし方を教えてくれる本だ。

休日の「休み方」に問題がある?

ちなみに、お前は休日についてどう考えている?

自分を休ませる日ということだな。
具体的には、普段どういったことをしている?

なるほどな。
それでリフレッシュして元気になるならいいが、月曜はいつもどんな気分だ?

それは、簡潔に言うと

  • 疲れ切った状態で休日に入ってい
  • 平日のために休日を過ごしている

ことが原因だろう。

日本では、働けば働くほど評価される時期があった。
好景気自体は、社会に大きく貢献して日本を支えた人たちのおかげだな。
しかし、その陰では効率や質を考えずにただ働いていた人間も数多くいたはずだ。

そういった価値観だけが肥大化していき、今も日本社会に根付いている。
長時間労働を美徳とする考えだな。
仕事が生活の中心になり、仕事のために休日は体を休める。

ある意味、民族的な疾患だからしょうがない。
日本ではプライベートを投げ捨てて働く文化があるが、世界の場合は違っている

休日に対する日本の考え方と世界の考え方

いや、そもそも世界の一流は
休日のために仕事をしているんだ。

  • 休日のために体力を残しておく
  • 好きなことをして生きがいを感じる

という生き方だな。

そういうことだ。
日本人の多くは「静」の休日を過ごす。
彼らは「動」の休日を過ごす、と本書では表現されている。

また、海外には様々な長期休暇制度や大型連休があり、
休暇は労働者の当然の義務という考えが浸透しているな。

海外では、成果に見合わない長時間の労働を恥とする風潮があるようだ。
また、法律で残業を規制されている国も多くある。
必然的に、残業を避けるために
最小の労力で成果を上げることを考えるはずだ。

エッセンシャル思考/最少の時間で成果を最大にする

という、世界中で10年以上も売れている本がある。
無駄を排することは、世界では広く受け入れられている考えということだな。
この考えを持てば、少なくとも現状よりは体力を残した状態で休日を迎えることができるはずだ。

休日を目指して、計画的かつ効率よく、無駄を省いて仕事をするんだ。

大半の会社は、従業員に
成果を求めているだけだ。
初めは周囲からの目が気になるだろうが、成果を出せば理解者はおのずと増えていくはずだ。

一流は休日に休養と教養を手に入れている

当然だが、趣味は人それぞれだ。
キャンプやスポーツ観戦、アクアスポーツなど、アクティブなものだと気分もすっきりするだろう。
また、趣味は気分転換だけでなく
成功体験を重ねることもできる。

趣味を通して、いろいろなことに手探りで挑戦するはずだ。
たとえばキャンプだと、

  • 新しく購入したテントを、苦労して組み立てる
  • 動画で見たオシャレな料理を作って、家族に喜ばれる
  • 人見知りだが、勇気を出して他のキャンパーに挨拶をする

といったことを自発的に体験できる。
仕事でも挑戦する場面は多くあるだろう。
しかし趣味の場合、仕事と比べると失敗しても人に迷惑はかからず
挑戦のハードルは低くなるはずだ。

こういった小さな成功体験の積み重ね
自己効力感を高めるんだ。
本書では、

自己効力感とは

「自分ならできる」と自分の能力や価値に自信を持つこと

と定義されている。
自己効力感が高ければ、他人の評価など気にならなくなる。
また、仕事で多少失敗しても無駄に落ち込むようなことも無くなるはずだ。

本書には、自己効力感を高めるための具体的なアプローチが書かれている。ぜひ読んでみるといい。

また、本書において
読書や美術鑑賞の右脳への効果も語られているな。
読書が趣味の著名人たちは、自分の専門と関係のない本をあえて読み、
幅広い教養と脳への刺激を意識的に得ている。

そういうことだ。
海外の一流は、休日に休養と教養どちらも手に入れているんだ。

悪循環から抜け出して最高の一週間を手に入れる

毎週憂鬱な月曜を迎える悪循環から、抜け出すことを想像しろ。
自分の限られた時間エネルギーの分配をもう少し真剣に考えるんだ。

まずは仕事中でもいい。
金曜の夕方に一息つき、土日に何をしようか思いを馳せてみろ。
もし忙しくて理想の休日が過ごせなくても大丈夫だ。
少しずつでも前に進めばいい。

趣味を楽しむために頑張っていたら、おのずと仕事の評価も高まってくるはずだ。
休日を全力で楽しんで、晴れやかな気分で仕事と向き合う日々を想像してみろ。

それはよかった。

本書では、今回紹介した
日本人が疲れている理由日本と世界の休日の違い自己効力感のほかにも、
土曜と日曜の戦略的な使い方
1日7分で休日を変える新習慣

や、これらの方法を具体的に納得できる形で紹介してくれている。
普遍的な情報ばかりなので、一生役に立てることができる本だ。
ぜひ読んでみろ。

わたしはいつか来る平日のために、読書で自己効力感を極限まで高めているんだ。
一人で行ってこい。

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